歯磨きって難しいですね。自分ではよく磨いているつもりでも、検診に行くと虫歯があったり歯周病に罹っていたりすることも多いものです。
ちゃんと磨けているのかを確認する方法を知っておけば、虫歯が歯周病は予防できます。
そこで、どのような方法があるのかを紹介しましょう。
歯垢の染め出しのすすめ
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歯の汚れをわかりやすくする最もスタンダードな方法は、歯垢染色剤を使うことです。
歯垢染色剤とは歯の汚れである歯垢に色がつくもので、液体や錠剤タイプがあります。中高年の中には、小学生の頃に学校でやったことのある人もいるのではないでしょうか。
歯垢と呼ばれる歯の汚れは、歯と同じような白い色をしています。
そのため目で見てもわかりづらいので、どこに汚れが残っているのか確認するのは困難です。爪などで歯の表面を擦ってみると、白いものが取れてくるのがわかります。
どんな人でも癖があるので、歯磨きの際にはたいていの人がいつも同じところに汚れが残っているものです。
汚れが残りやすい部位
- 歯と歯肉の境目
- 歯と歯の間
- 奥歯の溝
- 歯が重なっている部分
- 奥歯の外側
- 歯の裏側
口の中は暗く狭いため、自分できちんと見ることができません。
これらの場所は、特に虫歯になりやすい場所として覚えておくといいでしょう。
歯垢染色剤を使うと、こういった見えにくい場所に残った汚れまでよく見えるため、歯ブラシを当てる目安となります。
目で見る歯磨きのチェック法とは
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自宅では照明が暗いことや、歯科の専門家ほどの知識がなくどこに汚れが残っているのかをチェックするのはなかなか難しいでしょう。
そこで、自分でもわかるチェック方法をお教えしましょう。
歯茎の色をチェック
鏡で前歯の歯肉の色を見てみましょう。
歯の際が他より赤い色をしていたり、歯に沿って帯状に赤っぽいラインができていれば歯肉が炎症を起こしている証拠です。
また、歯肉の先が丸く膨らんでいたり歯の表面を明らかに覆っている場合は、炎症で歯肉が腫れている可能性があります。
ちなみに健康な歯肉は、薄いピンク色でぎゅっと鋭角に歯の隙間に入り込んでいきます。
歯の色をチェック
本来歯の色は、黄色味がかった半透明の色をしています。しかし、汚れが残って虫歯になり始めると、その色が明らかに替わってきます。
白濁→茶色→黒
虫歯の初期では、歯の表面がわずかに溶けて白く濁った色になります。
歯垢にいつも覆われている部分をきれいにすると、その下に白濁や既に穴になっていることもあります。
いちど白濁するとその表面はざらついてくるため、汚れが残りやすくなる悪循環を招いてしまいます。
フロスなどの器具でチェックする
歯と歯の間などの汚れは、残っているかチェックするのが難しいものです。
そこでオススメしたいのは、デンタルフロスの活用です。
デンタルフロスを通すことで、歯と歯の間に残った汚れを取ることもできますし、フロスが引っかかることで虫歯の発見にもつながります。
できれば1~2日に1回は、デンタルフロスを使うことをおすすめします。
まとめ
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歯磨きは、日常生活の中で無意識に行っている人も多く、汚れをきれいに取り除けていないことがほとんどです。
歯垢染め出しをすると、20~60%くらいの割合で汚れが残っている人が多く見受けられ、当の本人も驚くほどです。
目標値としては20%程度に抑えるのが理想ともいわれますが、歯科衛生士でも結構大変な作業です。
そこでオススメしたいのが、寝る前の歯磨きタイムです。
虫歯や歯周病は、寝ている間に一気に進行するといわれています。
そこで、寝る前はしっかり時間をとって歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどを丁寧に使って磨くよう心がけましょう。
そうすることで虫歯や歯周病のリスクをかなり軽減することができるのです。