歯並びが悪い人の治療手段としては、矯正治療が一般的です。
しかし、矯正治療を受けるとなると費用が高額にかかるばかりか期間が数年かかるため、なかなか治療に踏み切ることはできないのが現状です。
特に社会人として働いている人にとって、数年もの間矯正器具を装着するには強い抵抗があるでしょう。
それでも歯並びをきれいにすることを希望する人には、セラミック矯正という治療法を提案することがあります。
セラミック矯正は、歯並びが気になる人が重要視したい「早くきれいになる」「必ずきれいになる」「希望通りにきれいになる」といったことを確実に実現できる治療法です。
これだけ見るといいことづくめの治療に思えますが、実際にはそれに伴うデメリットもあることを忘れてはいけません。
そこで、セラミック矯正についてのさまざまな情報をわかりやすく紹介していきましょう。
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セラミック矯正の概要
セラミック矯正とは、厳密にいう矯正治療ではなく凸凹に並んだ歯を削りセラミック製の人工歯を被せて歯並びを修復する方法です。
短期間で歯並びをきれいにすることができる方法ですが、デメリットもありますのでしっかり理解して治療を選択することが大切です。
- 費用:1本あたり10万円前後×本数
- 治療期間:1か月半~2か月程度
- 持続期間:半永久的(ただしメンテナンス状況や口の中の状態による)
使用する人工の歯は、セラミック以外にもメタルボンドなどいくつかの材質があります。
中でもセラミック素材はメタルタトゥーと呼ばれる金属による歯肉の変色の心配もなく金属アレルギーの人でも使えることや、歯の透明感が出しやすいのでより天然歯に近い完成度を引き出せます。
そのぶん高額にはなりますが、最も見えやすい前歯ですので良い材料できれいにしたいという方には最適な材料といえるでしょう。
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セラミック治療の流れ
1.レントゲン撮影や歯の模型、写真などを撮影して現在の状態を検査します。
2.歯を削り仮歯にします。このとき、場合によっては歯の神経を取らなければいけないケースもあります。
3.仮歯の状態で、歯並びのイメージを確認します。
4.歯の型を取り色合わせをします。
5.完成したセラミックを調整して装着します。
6.定期的なメンテナンスを受けます。
セラミック矯正のメリットとデメリット
セラミック矯正には、一般的な矯正治療と比較してさまざまなメリットとデメリットがあります。
これらのメリットやデメリットを理解したうえで治療を受けなれば、トラブルのもとになりますので注意しましょう。
それではセラミック矯正のメリットとデメリットをピックアップしてみます。
セラミック矯正のメリット
- 短期間で治療が完了する
- 好みの形や歯並び、色合いにすることができる
- 噛み合わせを回復できる
- 矯正治療ほどの費用は掛からないのが一般的
- 治療に際して麻酔が必要になることが多い
- 金属アレルギーでも問題なく治療できる
セラミック矯正のデメリット
- 保健が適用されない
- 健康な歯であっても大きく削らなければいけない
- 場合によっては神経を取らなければいけない
- 抜歯が必要になることがある
- 治療する歯科医師の技術とセンスに左右される
- 制作する歯科技工士の技術によって完成度が違う
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まとめ
セラミック治療は、短期間で歯並びだけでなく色や形まで修正できる治療法です。
しかしその反面、健康な歯を大きく削るという最大のデメリットがあり、いったん治療すると元の歯に戻すことはできません。
また、歯の位置や状態によっては削ることによって神経が露出する可能性があるため、神経を取る処置をすることもあります。
本来、歯はできるだけ削ったりせずに天然のままで残すのが望ましいとされています。
歯並びを改善することと歯を削ることを天秤にかけてどちらを選択するかをしっかり納得したうえで、治療を決めることが大切です。