近頃のドラッグストアなどの歯磨き用品コーナーにはかなりの種類と品数があり、プロの歯科従事者でもつい見入ってしまうほどの品揃えです。
時には患者さんの方がラインナップをご存知なほどです。歯磨き剤やマウスウオッシュ、歯ブラシなど以前とは比較にならないほどの数がありますが、実際購入するとなるとどれがいいのか迷ってしまうこともしばしばではないでしょうか。
歯磨きの基本となるのは歯ブラシ選びですが、あまりにもたくさんの種類がありどれを購入すればいいのか本当に迷います。
そしてその中から自分にぴったりのものを選ぶのはかなり難しいものです。
たくさんの歯ブラシの中からどんなものを選べばいいのかについてわかりやすく説明しましょう。
<スポンサーリンク>
歯ブラシにはどんなタイプがあるのか
市販されている歯ブラシは、多彩な種類があります。そこで、どんなものがあるのか分類してみましょう。
基本的な動力の違い
- 電動
- 手用
硬さ
- 硬め
- 普通
- 柔らかめ
硬さはさらに細分化されてやや硬めややや柔らかめなどと表記されているものもあります。
植毛の仕方
- ストレート
- ギザギザカット
一般的なまっ直ぐのタイプと山切りカットと呼ばれるぎざぎざしたものがあります。
植毛の形状や加工の仕方
- 先細加工(テーパード加工)
- ナイロン製
- 豚毛などの天然毛
植毛されているブラシの毛にはさまざまな素材があり、中には特殊加工が施されているものもあります。
また異素材の毛をミックスして植毛しているタイプもあります。
ヘッドの形状
- ストレート
- 丸や楕円
- T字
- コンパクトサイズやビッグサイズなど
グリップの形状
- ストレート
- やや湾曲タイプ
- ゴムなどの滑り止め付
- 太目や細め
- ロングタイプやショートタイプ
<スポンサーリンク>
目的ごとに適した歯ブラシとは
このように歯ブラシには非常に多くのタイプがあります。
それぞれにメリットやデメリットがありますが、どの歯ブラシについても目的を達成するための研究開発が行われています。
そこで目的ごとに最適な歯ブラシをピックアップしてみましょう。
虫歯予防
やや柔らかめ~普通のコンパクトタイプ
虫歯ができやすいのは、奥歯や歯と歯の間、噛み合わせの溝などが一般的です。
このような入りくんだ場所を磨くために大切なのは、しっかり細部まで届くタイプの歯ブラシです。
コンパクトサイズでやや柔らかめ~普通くらいのブラシは、磨きにくい奥歯の外側や溝にも届きやすいのが特徴です。
歯周病予防
先細加工された柔らかめのコンパクトタイプ
歯周病は、歯と歯茎の隙間にある歯周ポケットを介して歯周病菌に感染してしまう病気です。
そこで、歯周ポケットの入り口に適切な圧でしっかり入り込むタイプの歯ブラシがオススメです。
歯茎は柔らかい組織ですので柔らかめの歯ブラシで痛気持ちいいくらいの力加減で磨くとよいでしょう。
先細加工されたブラシは歯と歯の隙間まで入り込みやすいのが特徴です。
着色予防
硬めのストレートタイプ
着色は、歯の表面にこびりついた色素汚れです。
そのため歯の表面について色素を擦り落としてくれる歯ブラシがおすすめです。
ただし、このとき研磨剤入りの歯磨き剤を使うのは避けましょう。歯の表面に傷をつけて着色がつきやすくなってしまいます。
また強く磨きすぎることで知覚過敏を引き起こすこともありますので注意しましょう。
<スポンサーリンク>
まとめ
歯ブラシには、非常にさまざまな種類が特徴があります。
そのため、一概にどの歯ブラシがいいとは言えないのが本音です。
そこでオススメなのが、一度歯科医院で検診を受け、歯科衛生士などの専門家に相談してみることです。
自分の口の中の問題点をしっかり捉え、最適なブラシはどのタイプかをアドバイスしてもらうといいでしょう。