近頃巷でよく広告などを見かけるインビザライン矯正。大人の矯正としてとても人気がある治療です。矯正治療の中でも比較的気軽にできると言われているインビザライン矯正についてわかりやすく解説します。
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インビザラインシステムの概要
インビザラインは、簡単にいうとマウスピースを使った矯正治療です。マウスピース矯正は、一度装着すると外すことができず見た目にも目立ってしまう従来のブラケット矯正と違って、マイペースで誰にも知られず矯正治療ができるため、社会人になってからでもできる矯正治療として特に大人に人気です。現在、世界で340万人以上がインビザラインによる矯正治療を受けているといいます。
インビザラインは、それぞれの歯型に合わせて作られた専用のマウスピースを使用します。このマウスピースはアライナーと呼ばれ、透明なプラスチックからできています。また、従来型の矯正歯科医が行うセンスと経験に基づいた治療と異なり、コンピュータによって正確な治療の経過と仕上がりを予測計算したうえで作られるマウスピースを使いますので、指示通りにきちんと装着すれば確実な治療成果を得ることができるといわれています。
一般的なインビザラインの費用相場は、30~100万円程度とされています。
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インビザラインの術式
それでは、インビザラインの治療の流れについて説明しましょう。
1.レントゲン撮影や口腔内写真、歯型の採取、必要に応じてCTなどを撮影して現在の状態を検査し、治療計画を作成します。
2.アメリカのアライン社本社で、治療計画に合わせたコンピュータによる3D技術による治療の予測や計画を作成し、それに合わせてアライナーを作成します。
3.最初のアライナーを受け取ったら2週間ごとに新しいアライナーに交換します。アライナーの装着時間は、1日に20時間以上を目標とします。通院は1~3か月ごとにクリーニングなども含めたチェックを行います。
4.歯並びが改善したら、後戻りしないようリテーナー(保定装置)を1年半~2年程度は装着します。
インビザラインのメリットとデメリット
インビザライン矯正のメリットとデメリットをしっかり理解しておきましょう。
インビザライン矯正のメリット
- 痛みがほとんどない
- 着脱式なので食事などの際に便利
- 薄くフィットするので違和感が少ない
- 目立たないので誰にも知られずにできる
- 通院回数が少なくてよい
- 金属アレルギーでも治療が受けられる
- 治療中のトラブルが少ない
- 歯磨きやアライナーの清掃がしやすい
- 医療費控除が受けられる
インビザライン矯正のデメリット
- 高額である
- 適用する症例とそうでない症例がある
- 自分で適切に装着しなければ成果が表れない
- アメリカの本社のみで制作するためタイムリーな対応ができない
- 治療に時間がかかる
- 採用している歯科医院が限られている
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まとめ
インビザラインは、大人になってから歯並びが気になってきた人たちに有効な歯科矯正治療法です。
他のマウスピース矯正と比較すると精度が高く治療効果をコンピュータ上で確認しながら進められるので安心して受けられます。着脱式なのでタイミングを見て装着できることや、通院回数も少ないことから忙しい人にとってはうれしい治療法の一つです。
ただし忘れてはいけないことは、マウスピース矯正が成功するか否かは自分の気持ち次第ということです。
インビザラインなどのマウスピース矯正は、1日のうち何時間装着するかでその成果が違ってきます。初めのうちはやる気満々で長時間入れていた人も、徐々に面倒になったり忘れてしまったりと装着時間が短くなることも少なくありません。着脱式の矯正法は、「挫折」「怠慢」との闘いなのです。
歯並びをきれいにしたい、という強い信念をもって始めることが大切です。