コンビニなどでも見かけるようになったキシリトールガム。
CMやドラッグストアでもキシリトールの効果をうたった商品が多数紹介されていますが、実際にどんな効果があるのか具体的に知っている人はすくないでしょう。
トクホマークで認められているキシリトールとキシリトールガムの効果について解説します。
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そもそもキシリトールとはなにか?
キシリトールは、簡単に言うと代用甘味料です。
同じような代用甘味料には、ソルビトールやマルチトールなどがあります。基本的には炭水化物で、糖アルコールのひとつです。
ショ糖や果糖の代用品として使われることの多い物質です。
キシリトールは、もともとイチゴなどのベリー類やナス、カリフラワー、ほうれん草などの自然界の植物にも含まれています。
また、人の体内でも肝臓で生成されることがわかっています。
キシリトールにはいくつかの種類がありますが、甘味料として使われているものは白樺などに含まれる成分から工業的に作られたキシリトールとされています。
キシリトールそのものはそれほど新しいものではなく、以前から点滴などに使われてきました。
虫歯の原因にはならない
虫歯の大きな原因は、糖が口の中にあることで酸性になることにあります。
キシリトールは甘味料でありながら、口の中のPhを5.7以下、つまり歯が溶け始める酸度まで下げないことが分かっています。
つまり虫歯を引き起こす酸を作り出さないことから、虫歯の原因とならない甘味料といえます。また、唾液の分泌が促進されるため自浄作用が活発化することも理由の一つです。
※これらの効果は代用甘味料すべてに共通しています。
虫歯の進行抑制や予防効果
キシリトールは、虫歯の原因となるミュータンス菌が増えるのを抑制します。また、菌の温床である歯垢の生成もを抑えつきにくくります。
さらに、溶けてしまった歯の表面を再び再石灰化する効果もあり、虫歯の予防や進行抑制にしっかり働きかけることが分かっています。
このような効果は、キシリトールだけに確認されているため他の代用甘味料とは一線を画していると言えるでしょう。
このような効果については、世界的にさまざまな研究が行われ長期的な臨床結果を基に報告されています。
このようなことから、現在はキシリトールを配合した歯磨き剤やタブレットなどが販売され、虫歯の発生の抑制に一役買っています。
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ガムとの相乗効果
キシリトールには虫歯を抑制したり予防したりする効果がありますが、これをガムにすることでより効果を高めることに役立っています。
ガムは噛むことによって唾液の分泌を促す効果に優れています。唾液には、酸性になった口の中を洗浄し速やかに中世に戻す作用があります。
そのため、唾液の分泌がよくなれば虫歯の予防効果がより高まるといえるのです。
近年では、食後すぐ歯磨きをせずキシリトールガムを20~30分程度噛んでから歯磨きをするのが推奨されています。
これは、食後酸性になった口の中を中性に戻し、酸で荒れた歯の表面をキシリトールで再石灰化してから磨くことを目的としています。
また、ガムを長めに噛むことで脳の働きも活性化され、ストレスの解消にもつながります。
もちろん食後に限らずキシリトールガムを積極的に取り入れて、間食の後などにも活用するといいでしょう。
コツとしては、味がなくなると捨てるのではなく、20~30分程度時間をかけて噛むことです。
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キシリトールガムの選び方とまとめ
市販の商品では、キシリトールガムにはさまざまな種類が販売されています。
しかしここで注意が必要なのは、トクホマークがついているものといないものがあることです。
そこで、選び方の注意点としては『キシリトール100%のガム』を推奨しています。
中にはキシリトールと同時に外の甘味料が含まれているものもありますので、選ぶ際にはトクホマークを目安とするといいでしょう。