白い歯は美しさと清潔感を与えて好感度を上げるには最高の武器となります。最近では、歯科医院で受けられるホワイトニングをはじめ、気軽にサロンでできるホワイトニングバーなどもでてきてその需要の高さがうかがえます。こんな時代の波にのって、面接や受験対策としてホワイトニングを受ける人もいるようです。
黄ばんでしまった歯を白くする方法としては、ホワイトニング以外にもいくつかの方法があります。
そこで、それぞれの方法について具体的に説明しましょう。
歯科医院で行うホワイトニング
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ホワイトニングは、薬剤を使って根本的な歯の色を漂白する処置です。使用されるのは一般的に過酸化水素という薬剤で、日常ではオキシドールという名前で知られています。
ホワイトニングで使用される過酸化水素は、消毒用のオキシドールが3%程度であるのに対してかなり濃度が高く30~35%程度です。濃度が高いほど効果は高いのですが、もともと過酸化水素は劇物指定となっているため医療機関以外では高濃度のものを入手することはできません。
過酸化水素にはタンパク質を分解する作用を持ち、人によっては痛みや炎症を起こすことがありますので、取り扱いには専門的な知識と技術を必要とします。そのため高濃度過酸化水素を使ったホワイトニングは医療行為のひとつとみなされています。
ホワイトニングには2つの方法があり、歯科医院で受けるオフィスホワイトニングと、歯科医師の指導の下に自宅で行うホームホワイトニングがあります。その2つについて解説します。
オフィスホワイトング
オフィスホワイトニングは、歯科医師や歯科衛生士が直接施術しいます。
術式に従って専用の薬剤をホワイトニングしたい歯に慎重に塗布して行います。
1回でかなり白くなりますが、人によっては2~3回繰り返して希望の色まで白くします。
- 費用:1本あたり3,000~5,000円程度またはセットで50,000~200,000円程度
- 期間:1回~
- 効果の持続期間:半年程度
オフィスホワイトニングのメリット
- 1回で確実に効果を実感できる
- プロが行うので安心
オフィスホワイトニングのデメリット
- しみるなどの痛みが出やすい
- 後戻りが比較的早い
- 費用が高い
- 知覚過敏や虫歯のある人には適さない
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、歯科医院で型を取って専用のマウスピースを作り、自宅で2~4週間の間毎日1日数時間ホワイトニング剤を入れたマウスピースを装着します。
自宅で気軽にできることや、歯科医院でチェックしてもらえますが、オフィスホワイトニングより時間がかかります。
面倒になり途中で断念する人も少なくありません。
- 費用:セット5,000~20,000円程度
- 期間:2~4週間
- 効果の持続期間:半年~1年程度
ホームホワイトニングのメリット
- 自分のペースでできる
- 安価でできる
- 効果が比較的長く持続する
ホームホワイトニングのデメリット
- 効果が出るまで時間がかかる
- 面倒である
- まだらになることがある
- 痛みなどにすぐに対処できない
- 知覚過敏や虫歯のある人は適さない
歯科医院で行うクリーニング(PMTC)
ホワイトニングのように薬剤で漂白処理をするのではなく、歯の表面に付着した色素などを取り除く処置です。
コーヒーやお茶、料理など日常生活の中で少しずつ付着した色素を機械的に取り除くことで、かなり白くなるのを実感できる人もいます。
専用の器具やジェルなどを使用して歯科衛生士が行いますので、歯を傷めることがなく安心して受けられます。
- 費用:5,000~8,000円程度
- 期間:1~3回程度
- 持続期間:3~6か月程度
※PMTCは保険が適用されませんが、治療の一環として行う場合には適用されることがありますので相談してみるといいでしょう。
PTMCのメリット
- 歯を傷めない
- すぐに効果を実感できる
- 安価で受けられる
- 虫歯や歯周病の予防効果がある
PTMCのデメリット
- 日常生活次第で再び付着しやすい
- 歯と歯の間や溝などの凹みは取れにくい
歯科医院で行うフロー
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フローは、高圧で砂のようなものを歯の表面に吹き付けて色素を吹き飛ばす処置です。細かい部分まで行きわたり、取れにくいヤニなどもきれいに取れます。歯の表面に一時的に傷がつくのでその後PMTCで滑沢化する必要があります。半年に1回程度がおすすめです。
- 費用:3,000~5,000円程度
- 期間:1回
- 持続期間:3~6か月程度
フローのメリット
- すぐに効果を実感できる
- 隣接面や溝の中などの凹みもきれいになる
フローのデメリット
- 歯肉に炎症のある人は出血しやすい
- 知覚過敏のある人は適さないことがある
サロンで行うセルフホワイトニング
近頃増加している街中のサロンでできる簡単ホワイトニングです。といっても、薬剤を使った本格的なホワイトニングではなく、酸化チタンなど為害性の少ないものを用いて歯を本来の白さに近づけるものとされています。
ホワイトニングのような明らかな効果はありませんが、表面についた色素などの黄ばみ成分が落ちるので1トーン近く白くなります。歯科医院に行かなくても気軽に立ち寄りでできることやとても安価なので、面接の前やちょっとした集まりの前、急いで白くしたい人などが利用するようです。
- 費用:3,000~5,000円程度
- 期間:1~数回
- 持続期間:1か月程度
サロンでのホワイトニングのメリット
- 気軽にすぐできる
- 痛みがない
- 予約不要
- 本来の自分の歯の白さになる
サロンでのホワイトニングのデメリット
- 大きな変化はない
- 効果の持続期間が短い
- 保証がない
- すべて自分で行うので術式がわかりにくい
市販の歯磨き剤を使う
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市販の歯磨き剤に、ホワイトニング効果やステイン除去などの記載のあるものが多数販売されています。リンゴ酸やポリリン酸などさまざまな成分がありますのでチェックしてみるといいでしょう。配合されている成分の働きで、着色を浮き上がらせてくれる効果があります。即効性はないものの、継続して使うことで少しずつ黄ばみが目立たなくなります。
ただし研磨剤の入った歯磨き剤は、歯の表面に傷をつけてしまうことがあり、そこに新たな色素が入り込んで着色がつきやすくなることがあります。たまに目立って気になるときに使用する程度がいいでしょう。
- 費用:数百円~数千円程度
- 期間:1~3か月程度
- 持続期間:1~3か月程度
市販の歯磨き剤でのホワイトニングのメリット
- 歯を傷めない
- 毎日自宅でできる
- 安価/すぐに購入できる
市販の歯磨き剤でのホワイトニングのデメリット
- 即効性はない
- 効果がわかりにくい
- 磨き方や生活スタイルで効果が変わる
まとめ
歯の黄ばみを取るには、希望の程度や費用に合わせてさまざまな方法があります。
自分の希望に適した方法はどれかをよく検討してみるといいですね。