歯の噛み合わせをチェックしたことはあるでしょうか?噛み合わせとは心身の健康において非常に重要な意味を持っています。
それはまさになぜ歯列矯正をするのかという問いに対する答えになりますね。

簡単にできる噛み合わせのチェック方法も書いていますので活用していただけたらと思います。

健康な歯列

噛み合わせの重要性について

歯並びの悪さによって最も大きな悪影響は、噛み合わせに異常が起こることです。
本来、上の歯と下の歯は凹凸がうまい具合に合わさって噛むような形になっています。ところが、歯並びが悪いとこの凹凸がずれてしまい、そのずれを避けるために不自然な位置に歯がおさまってしまうのです。これによって噛む力が半減し咀嚼能力が低下するため、歯に限らず消化器系に影響を及ぼすことがあります。
また、歯は、重い脳の入った頭蓋骨と、体の下顎から下の部分を支えるバランスシートでもあるのです。そのため、噛み合わせが安定していなければ、体のバランスまでも悪くなってしまうのです。

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前歯は、上の歯が下の歯に被さっています。上の歯が下の歯のどの辺りまで被っているかをオーバーバイトといい、下の真ん中の前歯のおよそ半分あたりまでが正常といわれています。また、前後方向への飛び出し具合をオーバージェットといい、上の歯が下の歯より6mm以上前に出ているものが上顎前突(いわゆる出っ歯)、逆に下の歯が上の歯より前に出てオーバージェットがマイナスの状態を下顎前突(うけ口)となります。

奥歯に関しても、歯が捻じれていたりほっぺた側や舌側に傾いて生えてしまうこともありますね。このような場合、上の歯と下の歯は正常な位置で噛み合わないか、あるいはまったく噛む働きには参加していない場合もあります。

鏡を見て上下の歯を噛み合わせてみてください。ちょうど前歯の真ん中の線が上下で揃っていますか?左右どちらかにずれていませんか?こういったずれのある人は、現在では非常にたくさんいます。
歯は、上の歯1本に対して下の歯が大体2本の割合で噛み合っています。こういった噛み合わせのすれは、顎自体のずれが関与していることも考えられます。
また、理想的な最も美しい唇のラインというものがあります。これは、鼻の頭と顎の先をまっすぐ結んだラインより、唇が前に出ていない状態といわれています。定規などを当てて試してみてください。もしかすると、歯や顎が前に出過ぎていたり下がり過ぎているかもしれません。このような自分でできる噛み合わせチェックもしてみるといいですね。

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噛み合わせの悪さは、子供の成長にも影響してきます。栄養をきちんと吸収できないために健やかな成長が阻害されたり、消化不良を起こしかねます。また、きちんと噛めないために食べやすいものばかりを選ぶようになり、偏食や顎の発育不良にも繋がります。最近増えている顎関節症も、この噛み合わせのずれによって顎の関節や筋肉に負担がきて炎症を起こすことで知られています。

噛み合わせのトラブルは、全身的にも将来的にも多大な影響を残す問題であることはよく知っておくべきですね。