歯ぎしりはしている本人にはわからないものなのでしょうか?
歯ぎしりの症状については他人から指摘されることが多いようですね。
寝ている場合によく起こる歯ぎしりですが、起きている場合にでも歯ぎしりってしていることがあるんですよね。
歯ぎしりを本人が自覚しているのかということについて書いています。
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歯ぎしりは本人にはわからないの?
歯ぎしりは、自分ではなかなか気付かないもののようです。
食べ物を噛むという行動はある程度意識してするものですが、同じ噛む動作でもこちらは無意識のうちにしている行動だからです。
歯ぎしりの原因でも書きましたが、歯ぎしりはストレスなどの原因となるものに対して起こる自己防衛反応のようなものだと考えられています。
また、歯ぎしりには通常の咬む力の数倍もの力がかかっているといわれています。
このような歯ぎしりと同じ動作を意識的にやってみようとしてみても、意外とうまくいかないものですよ。無意識だからできる行動なんだなと改めて感じました。
一般的に歯ぎしりは、眠っている間におこる人が多いようです。
ぎりぎりがりがりという音がするほどの歯ぎしりをする人は、近くで眠っている人を起こしてしまうこともあります。
ただし、当の本人は眠っているのでまったく気づくことはありません。中には自分の歯ぎしりで目が覚めた・・・という人もいるとかいないとか。
こういった睡眠時ブラキシズム(歯ぎしり)は、周囲の人から指摘されて初めて気づく人も少なくないのです。
また、覚醒時ブラキシズムつまり起きている時におこる歯ぎしりでも、本人はまったく無意識でしているため気づくことはほとんどありません。この場合も、音がする歯ぎしりであれば近くにいる人に指摘されて気づく、ということがあるようです。
また、歯ぎしりには様々なタイプがあります。
同じ歯ぎしりでも音のしないタイプもあり、この場合は周囲の人にもわからないため気づかないことがほとんどです。
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歯ぎしりには、こういった横にこすり合わせるグラインディングの他に、クレンチングというタイプもあります。クレンチングは強く食いしばるタイプの歯ぎしりなので、音もなく顎の動きも少ないので気づきにくい歯ぎしりといえます。
また、カチカチと上下の歯を咬み合わせるタッピングは、わずかに音がしたり顎を小刻みに動かすといった変化がありますが気をつけなければ周囲の人でも気付かないでしょう。
歯ぎしりは癖の1つと言われているほどですから、本人には自覚がないのがほとんどです。
ただし、歯ぎしりが原因で起こる歯や顎のトラブルで歯科医院を受診し指摘されて気づく、というパターンも最近は増えています。
実際にこういった症状でうちの医院を受診された患者さんのうち「歯ぎしりをしていませんか?」との質問に「していないと思う」と答える方が9割近くです。
それでも、お口の中を見ると歯が歯ぎしりをしていることを証明してくれるんですよ。鏡で見ていただくと、皆さん「そうなんだ!?」とびっくりされます。
それほど歯ぎしりは自覚の少ないものだといえますね。
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