審美歯科治療はほとんどが高額な治療になることが多いのですが、もし、意図せず治療部分が損傷した場合には何かしらの保障があるのでしょうか?治療が高額なだけに不安なのですが。
ここでは、審美歯科の治療後の補償についてお話します。

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審美歯科の治療後の補償について

審美歯科イメージ

一般の歯科治療では、保険の中に補綴物維持管理料(いわゆる補管)という点数があります。これはクラウンやブリッジなどの被せ物をした際に、このような被せ物をしましたという説明を患者さんに確実に行い、万が一2年以内に破損したり壊れたり外れてしまったりした場合には無償で作り直しや補修を行うというものです。

補管の点数は3割負担の患者さんでは、クラウン1本当たり300円、ブリッジでは5歯以内なら990円、6歯以上なら1,320円となっています。ただし、これは保険の改正によっては若干変動します。中にはこの補管を算定しない歯科医院もあり、その場合は上記の金額が装着時に減額されますが2年間の保障はありません。

審美歯科は保険適用ではないため、補綴時診断料のような約束事はありません。その歯科医院独自の判断で決められることが多いようです。オールセラミックハイブリッドセラミックなどのセラミックを使ったクラウンなどは、噛み合わせなどの問題で欠けてしまうことがあります。そのため、2年間の保障期間を設けているところが多いようです。

また、インプラントについてはもう少し長く5年の保障期間を設けているところが多いようです。歯を削って被せるものと違い顎の骨に直接人工の歯の根を埋め込む手術を行いますので費用も高くリスクも大きいです。そのため医院側でも細心の注意と最善の治療が必要とされます。

審美歯科の保障は、前述の補綴物維持管理料とは異なり必ずしも全額補償を行っているとは限りません。もともと高額ですので、半額を保障するところもあります。ですから、保障期間についての決まりごとは各歯科医院に確認してください。

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また、これらの保証については作製した医院でしか適用されませんので注意してください。保障については、メンテナンスの時期や装着後の注意などが確実に守られていることが前提となります。定期的なメンテナンスは、治療後長持ちさせるためには大変重要なことです。噛み合わせのチェックやPTMCなどを確実に行うことで、その寿命は格段に伸びるのです。